大熊町「てててワークショップ」
ART × 新たな暮らし:地域にあるものから文化をつくり、暮らし続けたい理由を育てる
福島県大熊町で取り組んでいる「てててワークショップ」は、地域にある素材や人の力を発掘し、文化的なコミュニティを育てることで、この地域で暮らす楽しさをつくり、定住につなげていく取り組みです。移住・定住を考えるとき、住まいや仕事といった生活基盤を整えることはもちろん大切です。
一方で、その地域で暮らし続けていくためには、
「この町でこんなことをしてみたい」
「一緒に何かを楽しめる人がいる」
「自分もこの地域の文化をつくる一人になれる」
そんな、暮らしの中の楽しさや人とのつながりも、「ここで暮らしていきたい」と思う大切な理由になると私たちは考えています。

【地域にあるものを、もう一度見つける】
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「てててワークショップ」で大切にしていることのひとつが、地域素材の発掘です。
町に残されていた昭和ガラスや、足元にある土、植物など、その土地にありながら、これまで「素材」として意識されてこなかったものに目を向けます。移住した工芸家やアーティストの視点と技術を通して見つめ直し、手を加えることで、それまでとは違う価値や使い方を見つけていきます。それは、新しいものを外から持ってくるのではなく、すでに地域にあるものの価値を発見し直すことでもあります。
さらに、発掘するのは「もの」だけではありません。
地域で活動する工芸家やつくり手、住民が持っている技術や知恵も、大切な地域の資源です。地域の素材と、地域の人の力。そして、外から加わるアーティストの視点。それらを掛け合わせながら、地域の人たちが手を動かし、出会い、話し、一緒につくる機会を重ねています。
文化をつくることから、定住を考える
一回のワークショップで終わるのではなく、活動を繰り返すことで顔見知りが増え、つくることを楽しむ人が集まり、そこからまた次の活動が生まれていく。そうして少しずつ、
「この町には、こんな素材がある」
「こんなことができる人がいる」
「ここでは、こんなことを一緒に楽しめる」
という、その地域ならではの文化が育っていきます。
文化的なコミュニティが生まれることで、人と地域との関係が深まり、「ここで暮らすことが楽しい」「この地域に関わり続けたい」と思える理由が増えていく。
地域にあるものを見つけ、価値をつくる。
人が集まり、関係が生まれる。
その積み重ねが地域の文化になり、暮らし続けたいと思える理由になっていく。
「てててワークショップ」は、地域素材の発掘とアート、手仕事を入り口に、地域の人たちと一緒に文化を育て、定住につながる土壌をつくる取り組みです。
依頼:大熊町移住定住支援センター